ダイエット方法

筋トレ後にプロテインだけでは不十分?太らない飲み方と糖質の重要性

2021年9月28日

筋トレ後にプロテインだけでは不十分?太らない飲み方と糖質の重要性
  • 筋トレした後はプロテインだけで十分?
  • 筋トレ初心者はプロテインは必要ない?
  • そもそもプロテインは太るって聞いたけど真相がわからない。

結論から言うと、運動後にプロテインのみ摂取するだけでは不十分です。正確には、効果はありますが効率が悪いと言えます。

また、プロテインは太ると聞いて摂取することに抵抗がある人も見かけますが、そんなことはありません。

この記事では、プロテインの効果と望ましい摂取方法をお伝えします。当記事の内容を読むことで、より筋トレの効果を高めることが可能になります。

ぼっか

プロテインを飲むか迷っている人、何となく飲んでいる人は是非読んでください。

運動後にプロテインのみの摂取では不十分

運動後にプロテインのみの摂取では不十分な理由としてたんぱく質の吸収過程にあります。

筋肉を増やしたい、大きくしたいのであればたんぱく質と一緒に「糖質」を摂取することが望ましいです。

ぼっか

糖質を取るの?

たんぱく質と糖質を一緒に摂取する理由

人間は糖質を摂取すると血糖値が上昇し、上昇した血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが体内で分泌されます。

このインスリンには血糖値を下げる効果に加え、筋肉にアミノ酸を運ぶ働きがあるのです。

アミノ酸はたんぱく質が体内の酵素で分解されたもので、筋肉に届く一番小さい状態になります。

インスリンはアミノ酸の筋肉への合成を高める働きがあるため、より筋トレの効果を高めるためにたんぱく質と一緒に糖質の摂取が望ましいということになります。

また糖質には筋肉の分解を防ぐ効果もあります。

糖質を摂取することで筋肉の分解を防ぐ(筋グリコーゲン)

筋肉には、糖質が分解された「グリコーゲン」という栄養素が貯蔵されており、筋グリコーゲンは筋トレを行う際のエネルギー源として消費される重要な栄養素です。

貯蔵場所貯蔵量主な働き不足状態
筋グリコーゲン筋肉300g前後筋肉のエネルギー源・動けなくなる
・筋肉の分解(アミノ酸がエネルギーに使われる)

筋グリコーゲンが不足すると、体内のアミノ酸をエネルギーに変換しようとするため筋肉の分解が進行します。

糖質を摂取することで筋肉の分解を防ぐ(肝グリコーゲン)

グリコーゲンは肝臓にも貯蔵されます。筋グリコーゲンよりも貯蔵量は少ないと言われており、肝グリコーゲンは主に脳のエネルギーとして使用されます。

貯蔵場所貯蔵量主な働き不足状態
肝グリコーゲン肝臓80g前後血糖値の調節・血糖値が下がる
・空腹感
・筋肉の分解(アミノ酸がエネルギーに使われる)

脳のエネルギーは「糖」です。脳に糖を届ける血糖値が下がると、肝グリコーゲンが糖となり脳に運ばれることで脳内の血糖値は一定に保たれています。

また、運動中に筋肉のグリコーゲンが消耗されると肝グリコーゲンからもエネルギー供給されますが、肝グリコーゲンも消耗すると筋肉を分解しエネルギーを作りだすのです。

ぼっか

運動後は筋たんぱくもエネルギーも不足しているから一緒に摂取したほうがいいんだね!

初心者でもプロテインを飲んだ方が良い理由

プロテインの摂取は、初めてトレーニングやダイエットに取り組む方でも摂取することをおすすめします。

プロテインをすすめる理由には次のような点があります。

プロテインをすすめる理由

  • 1日に必要なたんぱく質の量を食事から摂取することが難しい可能性がある
  • 血中のアミノ酸を常に高く保てる
  • 間食の予防効果がある
  • 手軽に高たんぱくの摂取が可能

1日に必要なたんぱく質量の確保

運動習慣の無い人でも、たんぱく質は体重×1g程度の摂取が推奨されています。体重70㎏であれば70gということです。

これは現状の筋肉量維持のために最低限必要とされる量ですが、バランスの取れた食事を3食取っていれば比較的摂取可能な量です。

例えばこのような献立であれば約40gのたんぱく質が摂取できます。

献立たんぱく質量
ごはん300g7g
焼き鮭1切れ15g
納豆1パック12g
牛乳コップ1杯7g

簡単そうではありますが、メニューの飽きであったり、忙しいからお昼はおにぎり1個、最悪の場合抜いてしまうこともあるでしょう。そうなってくると必要量に満たないことも出てくるのです。

ぼっか

確かに。それに食事って栄養より味や食べたいもので選びがちかも。

日常的に運動習慣のある人、これから筋力増量やダイエットに取り組む人は体重×1.5~2.0gのたんぱく質摂取が望ましいと言われています。

体重70kgであれば140g前後のたんぱく質を摂取することが望ましいのですが、食事から140g摂取するのは意識しないと難しい上、更に糖質や脂質の管理も含めると食材選びも重要になります。

特にダイエット始めたては食事管理も難しいため、必要な量を摂取するためにプロテインが活躍します。

血中のアミノ酸を高く保てる

前述しましたが、アミノ酸はたんぱく質が細かく分解されたもので、筋肉を構成する栄養素になります。

あらゆる栄養素は血液と一緒に運ばれますが、アミノ酸も同じく血液から筋肉に届きます。

筋トレにおいてたんぱく質は筋肉を作る材料です。たんぱく質の摂取が大事なのと同時に、常に血液中のアミノ酸の量を高く保つということが大事になってきます。

ぼっか

血液中のアミノ酸を高く保つ?

筋トレというのは筋肉を一度破壊する行為です。壊れた筋肉の補修にアミノ酸が必要となりますが、必要な時にアミノ酸が不足していたら補修しようがありません。

そのため、常に血液中のアミノ酸を高く保っていることで、筋肉へのアミノ酸供給をスムーズにすることが望ましいです。

ポイント

アミノ酸は一度体内の【アミノ酸プール】という所に運ばれます。アミノ酸プールは主に筋肉にあり、筋肉1kgあたり3~4g程度のアミノ酸を貯蔵できると言われています。新陳代謝に合わせていつでもアミノ酸が使えるように一定量ストックされています。

プロテインは持ち運びに非常に便利で、一般的なプロテイン一食分(約20g)には20g前後のたんぱく質が含まれています。

時間の無い時でも水とシェーカーがあればサクッと飲めますし、固形の食事よりも吸収が早いためプロテインが重宝します。

プロテインは間食予防になる

ダイエット中にどうしても間食したくなることがあります。特にダイエット開始直後などは特にこの欲求と戦うことになります。

そこで活用してほしいのがプロテインです。

最近のプロテインは水溶けも驚くほど良く何より美味しいです。味のバリエーションも豊富で必ず好みの物が見つかると思います。

甘みもありますし、粉末を溶かすので腹持ちもありますから、変にお菓子やデザートなどを食べてしまうより栄養面やコストにおいてもカバーしてくれます。

プロテインは太る?

結論から言うと、プロテイン自体が太るとは言いにくいです。

プロテインは一般的な粉末状の物で、一食取ってもせいぜい100kcal程度です。3回飲んでも300kcal程度ですから、中盛の白米程度のカロリーになります。

取り過ぎたたんぱく質は一部脂質や糖質に変化するとも言われていますが、それでも太る原因とは言いにくいでしょう。

プロテイン=太るというイメージには次のような理由があると考えられます。

  1. プロテインを飲むとムキムキになってしまうと思っている
  2. 食事管理をしないままプロテインだけ足している
  3. プロテインだけで1食置き換えしている
  4. ウェイトアップ用のプロテインを飲んでいる

他にも理由はあるかもしれませんが、プロテインは太るという先入観を持たれる方が多い印象です。

プロテインを飲むとムキムキになってしまうと思っている

「プロテインはボディービルダーが飲む物」のように、飲み始めたら筋骨隆々になってしまうんじゃないかと思っている人もいます。

ですが、心配しなくてもプロテインだけではそのような身体にはなりません。

プロテインはあくまでたんぱく質を抽出したサプリメントです。

ムキムキになるためにはそれ相応のトレーニングが必要ですし、単純に体重が増えたのなら食事を見直すべきでしょう。

食事管理をしないままプロテインだけ足している

食事内容を調整せずプロテインだけ追加すれば、当然それだけカロリーはプラスになりますし、ここで体重が増えれば「プロテインのせいで太った」となるのも自然です。

ですが、安易に決めつけてしまう前に、総合して1日で何を口に入れているのかしっかり把握することが重要です。

食事と運動の割合は食事7、運動3程度と食事の方が重要性は高いものですから、単純にプロテインだけ足すだけでは不十分ということになります。

プロテインで1食置き換えしている

1食だけプロテインのみにする置き換え方法もよく見かけますし、最近はそういった商品もよく見かけます。

置き換えは大幅なカロリーカットは期待できますが、注意してほしい点は空腹感を伴う可能性が高いことです。

空腹というのはダイエット開始時期は特にコントロールが難しいものです。目の前に誘惑があれば少しくらいと手を伸ばしてしまい、結果的にオーバーカロリーなんてこともあるでしょう。

筋肉を落とさず脂肪のみ減らしていくにはたんぱく質以外の栄養も必要不可欠になりますし、間食してしまうくらいなら置き換えは辞めましょう。

ウェイトアップ用のプロテインを飲んでいる

一概にプロテインといってもたくさんの種類があります。多くは目的別に作られているものです。

注意してほしいのはウェイトゲイナーという体重増加目的のプロテインが存在することです。

たんぱく質脂質炭水化物カロリー
ホエイプロテイン (25g)20g1.2g1.6g約100kcal
ウェイトゲイナー (100g)31g6g50g約380kcal
()内は1回分の摂取量

一般的なホエイプロテインに比べ、ウェイトゲイナーは炭水化物の量が段違いに多く、摂取カロリーも約4倍違います。

プロテインを購入する際は、どういった目的の商品でどんな成分なのかしっかり確認することをおすすめします。

最近ではドラッグストアでもプロテインコーナーがあるほど手軽に入手できるようになっていますので、一度手に取ってみてください。

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