- 決意して始めたのに3日坊主でいつも終わってしまう
- 忙しくてモチベーションの維持が難しい
- 続かないといつも自分を責めてしまう
身体作りをする上で一番難しいのが【継続】です。
このブログでは、1〜2ヶ月で結果を出すような方法は薦めていません。しかし、短期的に計画性無くスタートしてしまう人が多くいることも確かです。
短期間で大きな成果を得ようとするほど継続が難しくなり、結果が出なかった時の反動もまた大きくなります。
特に子持ち30代は忙しく、家事、育児、仕事で疲弊した中で身体作りまで継続するのは至難の業ではないでしょうか。
そこで大事なことは、諦めてしまったときや、継続できなかったときの理由のほとんどが皆さん共通するもの。
ということです。
結論、事前にしっかり計画立て、いずれぶつかる壁を理解していれば対処もしやすいため継続しやすくなります。
この記事を読むことで、継続して身体作りを進めることができるようになり、三日坊主を防ぐことができます。
また、この記事は以下の文献を参考にしています。
ダイエット行動の三日坊主に対する 予防・教育的プログラムの実証的研究
文献の内容をメインに少しだけ私の知見を交えて解説していきます。
ぜひ継続していくためにお役立て下さい!
知ってほしいダイエットが続かない【共通】した理由
最近ではSNSの発展もあり、たくさんのダイエットや筋トレに関する情報が溢れかえっています。
中には「1ヶ月で10kg以上も痩せた」というのも珍しくなく、そういった情報を鵜呑みにしては挫折の可能性が高まるばかりです。
よくある継続できなくなる理由を解説していきます。
短期間での大幅な減量を考えている
根本的に楽をしたいと考えるのは自然なことです。短期間で大きな効果が出ればそれ以上にいいことはありません。
しかし、減量において即効性のあるものは「その場しのぎ」に過ぎません。
繰り返しになりますが、短期間での体質改善は、その分反動やリスクを伴う可能性が高くなります。
短期間での取り組みにおける主なデメリットは以下になります。
- 心と体の負担感が強い
- 長期的に続けられない内容が多い、中断すると戻りやすい
- 体調を害しやすい
短期間で取り組む人は、今という一点だけを見て、将来的な管理方法や生活の質まで考えていないことが多いです。
今の身体は今までの人生で構成されていますので、相応に対応していくことが大事です。
体調への影響を考えていない
正しい改善のしくみや、食や身体に関する正しい知識を持たないままにダイエットを始める方が一定数います。
その弊害は、ときに摂食障害や生活習慣病などを引き起こす可能性を高めます。
健康的になろうと取り組んだはずが、体調不良により継続できなくなるということも起こりかねません。
なかでも、すぐに取り掛かってしまう「食べない」という行為です。
食べないことで起きる弊害はこちらで説明しています。
「食べない」ダイエットは逆効果。「食事制限」との違いを説明。
ダイエット後の明確な目的がない
なぜダイエットや筋トレを始めたのか。その目的が不透明だと挫折しやすくなります。
世間の風潮や友人が始めたからなど、流されるように始めてしまうと危険です。
「自分のなりたい姿」をできるだけ具体的にイメージし、達成することでどんなメリットがあるのか。
そのような自分の意志が継続の鍵です。
ダイエット方法が自分に合うように設定されていない
世に出ているやり方ををそのまま取り入れていないでしょうか。
方法を優先して、自分の性格や体質、ライフスタイルを無視して当てはめてしまうと継続が難しくなる可能性が高くなります。
例えば、仕事が日勤だけの人と夜勤がある人では生活リズムが異なりますし、食事のタイミングも変わります。
自分用にカスタマイズをすることで継続率はグッと高めることができるので、自分用に設定して取り組みましょう。
【重要】3つのプロセスが継続の鍵になる
人が新しい行動を起こすまでには3つのプロセスがあると言われています。
3つのプロセス
- 行動を起こそうとする意図
- 行動の開始
- 行動の維持
新しいことを始めるときはこのプロセスを自動的に踏んでおり、先ほど述べたダイエットが続かない4つの理由も当てはまります。
この3つのプロセスは非常に重要なので、ぜひ覚えておいてください。
【継続するために】行動を起こそうとする意図
人は何かを得ようと思ったとき、多くの人が理想の姿を最初に思い描きます。
ダイエットや筋トレなら、割れた腹筋やくびれたウエストなど完成した姿のことです。
理想の姿を思い描くことは、自信や自己効力感となり、やる気やその後の持続性にも影響してきます。
しかし、理想の姿をイメージして始めたダイエットや筋トレも、「楽観的」に考えて開始すると挫折しやすくなります。
なぜなら、結果だけを見るあまり、完成までの課題の多さに圧倒され実現不可能と考えてしまうからです。
始める前に「やっぱり無理」と挫折することも珍しくありません。
短時間で痩せられる情報をそのまま取り入れた場合、この時点で挫折する方が増えます。
【継続するために】行動の開始後
行動を開始すると、思い描く理想から実際に取り組んでいく現実に変わってきます。
すると、理想とはかけ離れたたくさんの失敗や不快な思いに直面することが増え、最初の意気込みとのギャップが生まれます。
継続できなくなる理由の1番がこの時期になると言っても過言ではありません。
楽観的に始めてしまったり、途中で体の不具合出るなど、無理をして続けているとこの時期に継続が難しくなります。
【継続するために】行動の維持
少しづつ習慣化することができてくると、結果を意識するようになります。
維持していくために、この時期では行動に対する満足度が重要とされています。
自分の取り組みがきちんと効果として出ているのか。ということです。
効果が実感できるようになってくると、自然と初めの頃の負担感が少なくなっていき、続けることが苦ではなくなってきます。
ダイエットを継続するためのポイント
ここまでなぜ挫折するのかお伝えしてきました。
その上での対処法をマインドの面からお伝えしていきます。このポイントを押さえておけば、気持ちの浮き沈みを少なくできます。
無理をしない計画性を持って取り組む
冒頭に述べた「ダイエットが続かない共通の理由」の逆を行えば、それだけで大幅に継続しやすくなるはずです。
そこで大事になるのが「計画性」です。
具体的にどんな風に計画すればいいの?
ポイント
- 長期的に取り組む(6ヶ月〜1年)
- 断食のような極端な食生活はせず、PFCバランスを変える
- なぜ身体を変えたいのかをしっかり考え、変化したら気持ちや生活がどのように変わるかイメージする
- 上記を踏まえて、自分の仕事や家庭環境など加味し仕組みをライフスタイルに取り入れる
期間にゆとりを持ち、極端な食事管理ではなく食事内容を調整するだけでもストレスは大幅に軽減できます。
それだけ?と思われるかもしれませんが、これだけでも効果は出ます。
仕事や家庭があると自分の思い通りにはいきません。仕事の付き合いで外食することもあれば、子供とお菓子を食べることもあります。
残業で予定していた運動ができないかもしれません。ですが、良い日と悪い日があって当然です。
大事なことは短期で取り組むから落ち込むだけであって、長期で見れば誤差。
「そんな日もある」と割り切れるのも、継続するための上手な考え方です。
また研究によると、健康管理と聞くと女性はダイエット、男性は運動を選択する傾向があるようです。
女性は食事管理、男性は運動に比重を置くことが継続のポイントになる可能性があります。
PFCバランスや食事と運動の管理についてはこちらで詳しく書いていますので興味があれば参照してください。
モチベーションは高めない、むしろ持たなくて良い
モチベーションの意味は「人が何かをする際の動機づけや目的意識」です。
結論、モチベーションは高める必要はありません。むしろモチベーションは持たなくて良いでしょう。
なぜなら高め過ぎたモチベーションは落ち込む原因になりやすいからです。
モチベーションが高いほうがいいんじゃないの?
挫折経験のある方の多くは、意気揚々と勢いとその時の気持ちでスタートしたのではないでしょうか。
モチベーションは高めすぎると、1日上手くいかない日があっただけで「自分はダメなやつだ」となる可能性が高くなります。
仕事や育児など、ただでさえやることが多い中で取り組むので、計画通りにいかないことも相応にしてあります。
そこで上手に続けるためには、日常生活に溶け込むようにすることをおすすめします。
例えばお風呂や食事は皆さん必ずやるはずですし、モチベーションを高めてお風呂に入る人は少ないと思います。
それは必要なことだからです。
つまり、やる・やらないという状態ではなく、やるのが普通という状態を作りましょう。
自分の目指す姿をしっかりイメージする。それは自分にとって必要なことと考えれば、モチベーションは関係なくなります。
まとめ
忙しい30代がダイエットを継続する方法を述べました。
情報が大量に溢れているため、期待や憧れる気持ちが高まりやすくなっています。
優柔不断でなければ取り掛かりやすい反面、少しの問題でも自己嫌悪になりやすいのも事実です。
無理なく続ける参考になれば幸いです。